・カートリッジフィルター(標準サイズ)
液体ろ過のスタンダード商品と言えます。各フィルターメーカーごとに大きさは若干違いますが、10インチ(250mm)前後に統一されております。流量およびろ過寿命によっては20インチ、30インチのものを選定します。形状は両切りタイプとOリングタイプの2種類になります。医薬・食品などの除菌グレードのものはシール性の良いOリングタイプが多く選定されています。ろ過グレードは公称ろ過(Nom.)と絶対ろ過(Abs.)の2種類に分類されています。医薬・食品などは除去粒子の大きさが決められておりますので、Abs.タイプが使われます。材質は流体、温度などによって選定させます。樹脂系、コットン、金属(金網)などが一般的です。
・バッグフィルター
カートリッジタイプに比べて、1枚当たりの流量が非常に多く取れます。流体の粘度によって違いますが、水でロングタイプ:1枚当たり約400L/min.ぐらい流せます。使用後の産廃量が非常に少なくできます。ろ材はシート状のものを縫うか熱溶着で袋状にしますので、カートリッジと比べると破れが心配になります。大きさはロングタイプ:約φ180×L700、ショートタイプ:約φ180×L350が一般的な大きさになります。シール部分は金属リングを縫いこんだものと樹脂成形のものになります。金属リングのものは各フィルターメーカーの互換性はありますが、樹脂成形品はメーカーによって異なります。ろ過グレードは公称ろ過レベルのものが多いことから、粗めのプレフィルターなどに適しています。メディアは不織布と網の2種類になります。材質はポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどがあります。
・バケットストレーナー(バスケットストレーナー)
何回も洗浄して使用できますので、ランニングコストは抑えられますが、メンテナンスに時間が掛かります。金網は金属ですが消耗品になります、メンテナンス時の洗浄等で破れることがあります。線の離脱もないとは言えません。食品メーカーなどでは、最近では離脱防止、破れ防止を考慮して金網とパンチングを焼結したものが使われています。製品の大きさは除去物の量、メンテナンス性、差圧強度等を検討して決められます。材質はステンレスが一般的です。 |