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(1)圧力損失
圧力損失とは、空気がフィルタを通過する際に生じる抵抗をいいます。
使用していると徐々に粉じんがフィルタに補足されていきますので、この抵抗(圧力損失)は上昇していきます。一般に、圧力損失が250〜300Pa(約25〜30mmAq)に達した時点がフィルタ交換となります。
初期圧力損失(新品時の抵抗)が低いほど、フィルタ交換まで時間がかかりますので、それだけフィルタの寿命が長くなります。
弊社の空調フィルタ“ウルトラライトACフィルタ”はこの初期圧力損失が低いのが特徴です。 |
(2)捕集効率
捕集効率とは、流入する空気中の粉じんを補足する割合をいいます。簡単に言えば、空気中にある100個の粉じんのうち、60個補足する性能を捕集効率65%と表現します。
弊社の空調フィルタは、JIS規格およびビル管理法で定められているグレードであるクラス60(捕集効率60%以上)、クラス90(同90%以上)の水準を確保しています。
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(3)粉じん保持容量(DHC)
粉じん保持容量とは、フィルタ寿命に達するまで(圧力損失が交換の価に上昇するまで)に粉じんを補足する量を言います。
粉じん保持容量が多いほど、寿命までにより多くの粉じんを補足できます。すなわち長寿命と言えます。弊社の空調フィルタは『初期圧力損失の低さ』と『粉じん保持容量の多さ』の相乗効果によって、長寿命を実現しています。
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(4)強度
弊社のフィルタは使用中に、あるいは交換時の圧力損失になったあとに、うっかり継続使用された場合でも、直ちに破れたり壊れたりせず、十分な強度があります。
これまでの市場でのトラブルは皆無であり、お客さまには十分安心してご使用いただけるものと考えております。
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近年、環境問題が大きくクローズアップされ、廃棄物に関する規制も徐々に厳しくなっていく傾向にあります。
弊社のビル空調フィルタは、このような社会変化やニーズを先取りする形で、『フィルタ単体のみならず、取り付け作業から廃棄焼却までを総合的な視点で捉えた環境配慮型フィルタ』として開発された商品です。
従来のアルミや塗装鋼板などの金属フレーム、あるいは圧縮ボードや厚合板フレームの既存フィルタに対し、下記の特徴を持っています。
(1) |
フレームに強化紙および再生紙を用いることによって廃棄重量は他社の50〜70% |
(2) |
使用後の廃棄時に潰しやすくすることにより、運搬効率の向上・廃棄量(嵩)の減量化ができる |
(3) |
焼却しやすいため、燃焼時間の短縮、排出ガス(例えばCO2)の削減、焼却炉の長寿命化への貢献ができる |
(4) |
軽量化により、フィルタ取り付けや交換作業の容易かがはかれる |
(5) |
長寿命により廃棄量の減量化ができる |
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構造・性能の項にて触れましたが、このような構造・性能を確保することによって、次のような経済的メリットがあります。
(1) |
長寿命により、フィルタ交換時期を延長できる。
フィルタの寿命はおおむね粉じん保持容量の性能に比例する傾向にあります。
弊社のフィルタは他社に比べ、高い粉じん保持容量の性能を確保しておりますので、相応の寿命が見込まれ、したがって、交換頻度も減少し、費用削減に貢献できます。
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(2) |
廃棄量(重量・嵩)の減量化により、廃棄費用(運搬費・償却費)を抑制できる。 |
(3) |
軽量のため、交換作業の能率向上化が図れ、交換費用を抑制できる。 |
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